■甲状腺腫瘍
甲状腺腫瘍には他の臓器と同様に良性腫瘍と悪性腫瘍があります。悪性腫瘍には乳頭癌(にゅうとうがん)、濾胞癌(ろほうがん)、未分化癌(みぶんかがん)、髄様癌(ずいようがん)、悪性リンパ腫などがありますが、多くは乳頭癌です。乳頭癌は進行が遅く命に関わることの少ない比較的予後の良い癌です。甲状腺腫瘍を指摘されたら、まずは甲状腺超音波検査(エコー)で腫瘍のサイズ・性状などを評価し、良性か悪性か、悪性ならどの種類の癌かなどの診断は甲状腺腫瘍に注射針を刺して腫瘍の細胞を採取すること(穿刺細胞診)で行います。